2018年 01月 25日
不適切ケアとは! |
不適切ケアについての研究会の集まりがありました。
はじめの頃に比べて意図がわかって来ました。
でも「不適切」ということばの意味がまだ私には納得しかねています。
国の方向では「高齢者虐待防止」を目的として虐待の予備軍としての「不適切ケア」を無くしたい為に助成して各地で検討させたいようです。
ただ「不適切ケア」が実際の介護現場で横行している事は確認されているが、それを排除できるかどうか・・・
私が参加している研究会の指導者は「介護職員のストレスが原因」との立場からスタートしており、職員の意識改革を目標にした研修プランを作成しています。
何回かの話し合いや指導者のこれまでの研究成果をまとめた冊子を作成する事で一応の役割を終えました。
メンバーは大学の介護士養成指導者と介護現場のリーダー、知的障害者施設の管理者、評価事業運営者と介護家族としての私です。
メンバーは、とても誠実な人ばかりで「不適切ケア」なんて全く関係ないような方です。夫々の職場で一生懸命に考え活動している方で元々の人間性として素晴らしいと感心するばかりです。
ただ、私の中で「不適切ケア」がイメージしにくく、「部屋の中での紙オムツの出しっ放し」が「不適切ケア」と言われても????でした。
何回かの話し合いに参加して「尊厳」がキーポイントなのだと気がつきました。
介護される人が今まで人間として立派に生きてきて「要介護状態」になったからとして「子供扱い」や「物として扱われる」ことが無いように職員の意識改革が続けなければならないと言う事です。
問題は、現場でこうした考え方を維持するためには常に職員に語りかけて行かなければならず、職員の資質としての問題が実際には根深という事です。
こうした研究会や研修会に参加する人は「資質」としてある程度クリアしているかもしれませんが、こうした問題に興味を示さない職員を対象にして「分かりやすい啓発書」を作成しなければなりません。
一応出来上がった物は夫々の専門性が生かしてあり、指導書としては良いと思うのですが、職員啓発には適するかどうか・・・
国からの助成事業なので何らかの成果を見せなければならず作られたのですが、指導者の私達への遠慮が強く、原稿を削る事が出来ずに整合性が取れていない気がします。
この冊子に私は「母が受けた介護」への私の疑問や不満を載せましたが、私は家族の代表ではなく私個人の体験だけなので心苦しさが残っています。
この研究会としては各立場の違いを多方面から検討する目的として「介護家族」が必要だったのでしょうが、何とも未消化で終わった気がします。
ただこの事で介護現場で色々な思いが錯綜していることを知る事が出来て私の学びとなりました。
また「働きたい虫」がウズウズしてきました。
by pamumama
| 2018-01-25 06:00
| 介護
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